非正規労働者の子供がパラサイトシングルとなるリスク

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 定年を迎えられた方々を取材すると、中には正社員として働きあげたことから、退職金もあり、しかも月20万円程度の年金を得ながらも、老後において経済的な苦境に陥られる方が多いことに気づきます。その最たる要因が、子供のパラサイトシングル化です。


■子供がパラサイトシングルとなるリスク

 パラサイトシングルとは、成人してなお、基本的生活条件を親に依存する独身者をいいます。昨今、非正規労働者の割合が急増したことにより、パラサイトシングルが定年を迎えた以降の人々の大きな負担となるケースが急増しているのです。


 昨今急増する非正規労働者には、いつまで仕事を続けることができるかといった保証がなんらありません。また、派遣法の改正により、非正規労働者は3年を超えて同じ職場で仕事を得ることができません。このため、業態や市場が不況に陥ったり閑散期を迎えた場合、雇い止めを受けるリスクが常につきまとうことになります。


 さらには、一度雇い止めを受けると、新たな仕事につくまでの間、失業状態が続くことになります。生活ができなくなった場合でかつ、何らセーフティネットを受けることができないとなれば、逃げ込むのは実家と言うことになり、親を頼らざるを得ない状況となります。つまり、子供がパラサイトシングルとなって出戻ることで、突然老後生活に大きな経済的負担がのしかかることがあるわけです。


■中年の引きこもりを生むプロセス

 定年を迎えられている方のお子さんは、すでに30代から40代であるはずです。この年代において、失業を余儀なくされてしまうと、再就職には時間がかかる場合が少なくありません。中には、その後の就職先がまったく見つからないという人も少ない数ではありません。当初は、失業保険で食いつなぐことができたとしても、支給期間を超えてなお、働き口が見つからない場合、その後の生活費は、そのまま老後生活を送る親に依存せざるを得なくなります。


 しかも、失業により職務経歴に穴があることが、再就職の壁をさらに高いものとしていきます。そしてついには、就職活動さえもやめてしまい、家で引きこもることになるリスクもあるわけです。




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