誰もが下流老人に陥るリスク

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■雇用状況と年金の同時悪化

 これまで人の手によって処理されていた企業内業務のほとんどがコンピュータによって置き換えられ、今後は人工知能によりさらにその流れが加速していくことでしょう。ホワイトカラーや正社員としての職が急速に減少していることから、このままでは正社員として定年まで働き続けることができる労働者割合は確実に減少傾向をたどることになることでしょう。


 すると残るのは、ブルーカラーや非正規労働ということになりますが、これらの職業はおおよそ低所得でありしかもボーナスや退職金がありません。また、低所得であることから、厚生年金であったとしても、老後においてゆとりある年金を受給することが難しいことになります。さらには、年金の受給額も年々減少の一途を辿り、さらには支給開始年齢についても、当初の60歳から65歳へと引き上げられ、しかもこれも今後は70歳、75歳へとさらに引き上げられる可能性すらあります。


■老後破産に陥る可能性の高い非正規労働者

 老後を迎える以前において、非正規労働者として生計を立てられている方の多くは、生活苦から老後の資金を貯蓄することが難しいことでしょう。しかも60歳を超える頃には、まともに生活を維持できるだけの職業に就きたくても求人自体がありません。学歴や業務経歴に関わらず、仕事を得ることができないわけです。それではと年金生活を始めようにも、年金の受給年齢に達していなければ、受給を受けることはできないことでしょう。


 まっとうな仕事に就くことができず、さりとて年金の受給も受けることができない状態であったとしても、生活費は毎月確実にかかることになります。退職金があれば、それを切り崩すことで生活を維持することが可能ですが、非正規労働者の場合はそれもありません。よって生活は一気に困窮し、破綻状態となるのは目に見えて明らかです。


■正社員として定年を迎えた方のリスク

 一方で正社員として定年を迎えられた方については、比較的リスクは少ないといえます。正社員であれば厚生年金に加入されていたはずなので、比較的受給額も高いことでしょう。また、退職金を受け取ることができるはずですから、仮に年金の受給開始年齢が65歳であったとしても、退職金を切り崩すことで、それまでの生活を維持することができるはずです。


 また、不足分程度であれば、60歳を超えたとしても仕事はあります。たとえば、シルバー人材センターに赴くことで、1日6時間程度の仕事を得ることができます。時給1000円として1日6千円。月20日の勤務で12万円程度は稼ぐことができるので、手取り月10万円程度を稼ぐことはさほど難しい話ではありません。


 ただし、このような方々の中にも、予想もしなかった下流老人となる方もいるものです。その原因は、非正規労働者の拡大にあります。


「いやいや、自分は正社員だから」と、思われるでしょうか。仮にあなたが正社員として定年を迎えるとしても、お子さんはいかがでしょうか。安定した企業において正社員として働かれているでしょうか。


 これについては別の記事でもご紹介しましたが、お子さんに収入がないがために、老後においてお子さんも含めた生活を年金でする必要に迫られたという方が急増しているのです。つまり、ご自分の人生設計のみでは、完全にリスクは払拭できないわけです。




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