孤立確率が低下する持ち家の高齢者

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 老後の孤立について、即効性のある対策は少ないといえます。しかしもし、持ち家をお持ちであるならば、そして成人したお子さんをお持ちであるならば、後に一人になったとしても、孤立する確率は低下する可能性が高いといえます。


 子供家族が住むだけの居住スペースがあるならば、子供が同居を提案する可能性もゼロではないからです。ただしこれには注意点もあります。ここでは持ち家による孤立回避についてのメリットデメリット、リスクについて考えを進めていくことにしましょう。


■自宅にゲストルームを用意しておくメリット

 これから高齢者になられる方の多くは「できれば子供の世話にはなりたくない」と考えられているようです。これは、高齢者になって子供の負担にはなりたくないといった想いが根底にあるためです。また、夫婦で老後を過ごすことができるのであれば、あえて子供家族と同居して気を使ったり使わせる必要性を感じないということもあることでしょう。


 しかし伴侶を失い一人暮らしになり、さらには知力体力に大幅な衰えを感じる頃になると、不安は増していくことでしょう。


 このようなリスクを回避する方法として、50代の頃から準備を始める方もいらっしゃいます。自宅を簡易リフォームして快適な住環境を構築するのです。また、リフォームの際に、子供家族が泊まりにきた際に快適に過ごせるようなゲストルームをひとつ作ります。


 ゲストルームは、ホテルのツインルームを参考とてベッドを二つ、机やイス、テレビなどを配置します。また、お孫さんが赤ちゃんであるならベビーベッドを配置するのも良いかもしれません。


 この環境を構築しておけば、同居をしなかったとしても、子供家族が週末に泊まりがけで遊びにくる機会は多くなります。子供家族からすれば、無料で週末を過ごすことができる上、最低限のプライベートスペースが確保されることから、手軽なレジャーとして十分に成立するからです。また、後に一人暮らしとなったなら、それまでの居住スペースを明け渡し、ゲストルームに自分が住むことを提案すれば、家族が同居を承諾する可能性も高まります。実家であれば家賃はかかりませんし、後に自分のものとなる可能性が高いからです。


■パラサイトシングルは毅然と阻止すべき

 なお、子供との同居におけるリスクに、パラサイトシングルとの同居をあげることができます。パラサイトシングルとは、基本的な生活費を親に依存する独身の子供であり、非正規労働者の割合が急増した以降、子供との同居を切っ掛けとして老後破産や下流老人化に陥る高齢者の急増が今なお続いています。


 子供が困っているわけですからこれを助ける必要はあります。また、一人よりも子供との同居の方が安心であるわけですから、仮に子供が同居を願い出た場合、それをなかなか拒否できないのも事実です。


 ただし失業を理由に同居を願い出るのであれば、親であるあなたの今後の事情もしっかりと説明し、最低限の家賃や食費は入れることを条件とする必要があります。


「何も子供に対してそこまで厳しくしなくても」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしその甘さこそ、子供の将来のためにならないことを理解する必要がありそうです。


 親に生活費を負担させて実家で過ごすようになると、貧しくても生活が可能であることを知ります。すると労働意欲が低下し、人生に無職のブランクを与えることになってしまいます。また、一度引きこもると、次第に部屋から外へとでることさえおっくうになるものです。


 よって、家賃と最低限の食費として、月4から5万円程度は負担することを条件とすべきです。ちなみにこの程度の額であれば、アルバイトでも十分に得ることがでいます。また、アルバイトでも続けていれば、社会的な繋がりが切れることがないので、再生への意欲が消えるリスクも低減します。


 さらには、年金暮らしとなったあなたと別々の家計で生活を維持できることから、互いに負担になることもなく、老後破産や下流老人化のリスクも低減させることにつながるわけです。




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