社会と接点を失うことによる無力感の払拭方法

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■老後も必要となる社会との繋がり

 定年退職以降は、自由な時間を得られる一方で失うものもあります。このひとつに社会との繋がりを挙げることができます。現役世代においては、望む望まずに関わらず、生活を維持し家族を養うために働き続ける必要があります。日々の労働は過酷であるもののそれが家族を支えていること、微力ながら会社の業績に貢献していること、そして直接的間接的に社会貢献にもつながっていることを感じることができます。つまり、自分が社会の一員であることを実感し続けることができるわけです。


 ところが、定年によって職を失うと同時に、これらの実感も失うことになります。


「少々悲観的すぎないか?」と思われるでしょうか。しかし、実際に定年退職後しばらくの時間が経過した方々にお話を伺うと、社会との繋がりが断たれたことに対する無力感を感じられている方が多いことがわかります。


 中にはこの段階において、自らの存在意義の喪失や社会から隔絶された疎外感から、精神的なバランスを崩してしまい鬱状態に陥る方もいます。これらを考えるなら、この状況変化を乗り切るための対策が必要であることもご理解いただけることでしょう。


■社会との接点は定年後でも持つことができる

 定年退職によって職を失った段階において、社会との大きな接点を失うことは確かなことです。しかし社会との接点は、定年後においても持ち続けることが可能です。定年退職後に社会からの疎外感を感じられる方の多くは、おおよそ働くことなく老後を生きることができる方々です。よって、経済的な問題は少ないといえます。このため定年退職後は、生活維持のために働く必要はないはずです。


 もし老後の生活において社会との接点を持ち続けたいとお望みであるならば、お金を稼ぐのではなく、むしろ社会貢献のための活動を始めるという方法があります。


 中には、「これまで必死に働いてやっと定年を迎えたのに、老後に人のために働くことなどばからしい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし人のための活動は、実は自分の生き甲斐を作り出す観点においても、とても有効なことであり、それは最終的に自分のためになることであることをご理解いただく必要がありそうです。


 たとえば、ビジネスで大成をおさめることに成功した方の多くは、老後においてなんらかの社会貢献活動を始めるといいます。すでに地位や名声、膨大な資産を得ているわけですから、老後はリゾートでのんびりと過ごせばよいのではと思われることでしょう。実際にリゾートでの生活を満喫されているかもしれません。しかし後に何らかの社会貢献活動を始めるのには、それなりの理由があるわけです。


■社会貢献活動は意外に容易に始めることができる

 とはいえ「社会貢献といっても何をすれば良いのか」と思われる方も少なからずいらっしゃるはずです。しかし社会貢献活動は、利益目的で起業するよりも簡単に始めることができます。


 手軽なところでは、ボランティア活動への参加を挙げることができるでしょう。日本においては、数多くのNPO法人がありますが、それぞれにボランティアスタッフを募集しているものです。これらに参加するのであれば、手軽に社会貢献活動を始めることが可能であり、社会との接点を維持することができます。また、地元のイベントなどで自らの持つスキルを、若者や子供たちにボランティアとして伝えることも有効です。昔ながらの遊びを子供たちに伝えたり、失われつつある日本独自の工芸技術を伝えることでも良いでしょう。


 さらには、自らNPO法人を立ち上げて活動するのも良いかもしれません。NPO法人とて運営にはお金がかかりますが、少なくと利益追求が目的ではないので、大きなリスクを背負う可能性は低いといえます。また、多くの人々が望むことであれば、意外にも地方自治体や地元企業からの支援を受けられることもあります。


 社会貢献活動は、自らの存在意義を鮮明なものとしてくれるはずです。また、それにより多くの人々からの感謝の念を感じることができるなら、それは生涯を通じて続けたいと感じることのできる新たな生き甲斐にもつながっていくことになるはずです。




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