痴呆症の発症をくい止めるための生活習慣

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 痴呆症は、同居家族にも大きな負担をかけることになります。また、一人暮らしの高齢者が痴呆症を発症してしまうと、下流老人に陥るのみならず、生活がたちゆかなくなるリスクもあります。ところが現在、痴呆症の抜本的な治療方法はまだ確立していません。今後は先端医療分野において痴呆症の進行を遅らせたり、改善させるための治療法が登場するかもしれません。しかしそれがいつになるかわからないわけですから、痴呆症のリスクは個々に予防する以外、手だてはなさそうです。ただし、痴呆症の発症は日々の生活の中でも、くい止めることができることをご存じでしょうか。


■痴呆症のリスク

 一般に、アルツハイマーなどの痴呆症であるとの診断を受ける頃になると、短期記憶能力が極端に落ち始めることから、日々の生活に支障が出始めることになります。また、隣人の名前すら思い出すことができなかったり、家族を家族として認識できない、人を信用することができない、食事をしたことをすぐに忘れてしまうなどの症状も見受けられるようになるものです。


 痴呆症を発症した高齢者が一人暮らしであり、頼るべき家族がいない場合、自体はさらに深刻なものとなります。そもそも一人での生活自体に問題が生じます。また、この問題自体を解決へと導くための思考すらできないことから、近隣住民や民政員などによる発見が遅れた場合、命すら危うい状況となることもあります。


 さて、では痴呆症の発症を極力遅らせたり、悪化を防ぐための方法はないのでしょうか。実はこの方法は、完全ではないものの存在するようです。


■痴呆症と診断されながら症状が悪化しない人々

 痴呆症と診断された方の中には、それ以降数年が経過しているのにも関わらず、痴呆状態が進行することがないばかりか、以前にも増して認知能力に向上が見られる方がいらっしゃるといいます。


 最近ではマスコミでも取り上げられていますが、その方法とは、ごく簡単なトレーニングを1日10分程度行うだけで良いようです。


 トレーニング内容は、一桁の加減算と音読です。一桁の加減算は、たとえば小学1年生で用いられるドリルを用います。また、音読については、簡単な絵本であったり、小学校1年生程度の国語の教科書を用いる場合もあります。つまり、誰もが負担なく続けることができる内容であるわけですが、これを3ヶ月継続した結果、これまで会話や自らの排泄ができなかった方々であっても、それが可能となるなどの改善が見られるのだそうです。


■なぜ簡単な計算や音読が効果を発揮するのか

 これをお読みの方の中には、「自分はもっと難しい作業や思考を日々しているので安心だ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ところが、簡単な計算と絵本の音読を続けることには意味があります。これは脳の働きにその鍵が隠されているようです。


 私たちの脳は、高度な思考にも対応することができるものです。高度な思考を要求される場合、徐々にそれに対応できるように脳内の神経伝達構造を変化させることになります。よって次第に脳を局所的に使えばよいようになるようです。つまり、高度な思考であったとしてもそれを日々続けることで効率的に処理する術を学ぶことから、脳の活性化にはつながらないのです。ちなみに、大学教授として定年を迎えられた方が、定年後に痴呆症を発症し生活に支障を来すというケースがあるそうです。


 一方で簡単な計算や音読は、それ自体が単純化された思考であるために、逆に脳全体を活性化させて処理をする必要があります。これは簡単な計算や音読をしている際の被験者の脳の働きを解析するとわかるようです。脳の全域に至るまで活性化することが見て取れるわけです。つまり、簡単な計算と音読は、処理の効率化が難しく、脳全体の活性化を促し、脳内の血流量を増やすことに高い効果が見込めるのです。


■効果的に痴呆症状を改善させるトレーニング

 このトレーニングは、痴呆症が発症する以前においても十分に有効である可能性が高いといえます。1日10分程度ですから、5分間一桁の加減算を解き、5分間を絵本などの簡単な本の音読に費やします。なお、音読ですから必ず声に出して読む必要があります。


 また、10分程度であっても日々継続する必要があります。是非ともこのトレーニングを通じて、痴呆症状を遠ざける取り組みを続けていただければと思います。


 できれば人生の幕を閉じるまで、自らの意思で元気に生き続けたいものです。これができれば、たとえ一人暮らしの高齢者であったとしても、素敵な人生を全うすることができるはずなのです。




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