老後にも持ちたい「適度な仕事」とその必要性

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■「適度な仕事」を持つ必要性

 80代、90代を越えてなお元気な高齢者の方々について調べてみると、その多くが何らかの適度な仕事を持っていることがわかります。高齢者となってなお仕事を持つことに抵抗を示される方も少なくないはずですが、現役世代のように負荷をかけた仕事をするのではなく、あくまでも適度な仕事を持っている方が目立ちます。


 たとえば、既に事業を子供世代に譲っているものの相談役として運営をみていたり、80歳を過ぎてなお開業医を続けられている医師、農家において午前中の短い時間に収穫を担当されている90代の女性などもいらっしゃいます。


 これらの方々の多くは、現役世代において自営業を営まれている傾向が見て取れます。自営業であれば自ら定年退職で職を失うことがなく、しかも自分の裁量で適度な仕事を自らに課すことも可能だからです。


 では、サラリーマンとして勤め上げ、定年退職をされた方々の場合、老後において適度な仕事を持つことは可能でしょうか。今回はこの点も含めた「適度な仕事」を持つ方法について考えを進めていくことにしましょう。


■「適度な仕事」がなぜ必要となるのか

 老後において過酷な長時間労働を余儀なくされる人はいるものです。しかし高齢者となられた方の過酷な労働は、身体的にも精神的にも無理があります。一方で適度な仕事であれば、老後を元気に生きる上でも大きなメリットを享受できるものです。


 適度な仕事であっても、それにより社会的な繋がりを継続することができます。また、仕事を通じて家族や社会から認められた存在でいることで、人が持つ承認欲求を満たすこともできます。さらには仕事という義務と自由な時間のメリハリをつけることができることから、自由な時間もまた輝き出すことになります。


 これらのメリットを享受することができれば、充実した老後を送ることが可能となり、ひいては精神的にも元気に生きることができるわけです。


■高齢者においても適度な仕事は得ることができる

「適度な仕事の必要性はわかるが、定年退職後にそんな職はあるだろうか」と心配をされる方も、サラリーマンの中にはいらっしゃるものです。実際、現在の日本においては、正社員の座を辞してしまうと、再就職は難しいとされています。このような状況下において、果たして高齢者が仕事を持つことなど可能なのかと思われるのもある意味当然のことといえます。


 しかしながら、生活費を稼ぐことを目的としないのであれば、適度な仕事はいくらでも得ることが可能です。たとえば、地方自治体が主導するシルバー人材センターを訪れることで、1日数時間程度の仕事はいくらでも得ることができます。賃金は安く時間も労働時間も短いことから、これだけで生活をするのは難しいですが、それでも適度な仕事によって得られることは、さきにもふれているように多大です。


 また、以前の記事でもふれていますが、NPOなどが募集するボランティアスタッフに応募することで、適度な仕事はいくらでも得ることができます。つまり「適度な仕事」は、十分に老後において得ることができるわけです。


■自らでも作り出すことができる適度な仕事

 適度な仕事は、自らが作り出すことも可能です。たとえば、50代の頃から本業を続けながらも、何らかの小さなビジネスを時間をかけて育てていけば、定年退職を迎えた段階でそれを適度な仕事として生活に組み込むことが可能となります。自分で作り出し育て上げた仕事であれば、その働き方や時間などは自分の自由となるはずです。


 ただし、自らビジネスを展開するとなると、これまでサラリーマンの経験しか持ち合わせていない方の場合、収益を生むまでにはそれなりの苦労と時間を要することは覚悟する必要があります。しかしあくまでも小さなビジネスですから、多大な先行投資は必要なく、時間と手間さえかけて育てていけば、それを定年後において適度な仕事として機能させることは十分にできるはずです。


 また、社会貢献を通じて適度な仕事を自らのものにしてしまうという方法もあります。NPO法人を立ち上げて、老後は社会活動に生きるというのも立派な生き方であり、仕事を持って老後を生き抜く素敵な生き方のひとつとなることでしょう。


 元気に天寿を全うする上で、適度な仕事は非常に重要なもののひとつといえます。是非とも現役世代から、何らかの適度な仕事をもつことの環境整備を始めることをお勧めしたく思います。




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